シチリアからスタートして徐々に北上しようという予定で、前回はようやく本土上陸、バジリカータを舞台とした『ぼくは怖くない』をご紹介しました。さて、次は何にしよう?
当初の予定では、プーリアが舞台の『血の記憶』にしようかと考えていました。この地方の方言はギリシャ語の影響が大きく、他の地方の人には難解なため、イタリア国内での公開時にイタリア語字幕が付いたという、いわくつきの作品です。
この作品は、第1回のイタリア映画祭で上映され、その後一般公開もされているのですが、日本どころか欧米でもソフトの入手が難しいようなのです(私が確認した限りでは販売されていませんでした)。せっかくご紹介しても、今後見られる可能性がかなり低いのではないかと判断し、別の作品をご紹介させていただくことにしました。
では、次なる舞台は……メルフィからぐぐっと北上してカンパーニア州はポジターノまで飛んでいくことにしました。ポジターノといえば、昨年公開されたダイアン・レイン主演の『トスカーナの休日』でも、甘いルックスのイタリア男が住んでいる海沿いの街として、登場していましたね。でも、今回は別の作品、『オンリー・ユー』をご紹介したいと思います。
『オンリー・ユー』は、アメリカ製作のラブ・コメディで、マリサ・トメイ演じるフェイスが、”運命の人”デイモン・ブラッドリーを追って、アメリカからイタリアへと飛び、イタリア各地を巡るロード・ムービーです。