『シネマで散歩、ローマの旅』

先日、書店で一目惚れして買ってきました。
ローマやヴェネツィア、フィレンツェなどでロケした作品が、簡単なストーリー紹介・ロケ地紹介とともに多数掲載されています。
以前紹介した『シネマディクトJの映画散歩』とは違って、こちらは、本当に”散歩”的内容、映画のロケ地(あるいは舞台?)についての本です。

先日、書店で一目惚れして買ってきました。
ローマやヴェネツィア、フィレンツェなどでロケした作品が、簡単なストーリー紹介・ロケ地紹介とともに多数掲載されています。
以前紹介した『シネマディクトJの映画散歩』とは違って、こちらは、本当に”散歩”的内容、映画のロケ地(あるいは舞台?)についての本です。
1953年から1969年までに著者が映画雑誌やパンフレット用に執筆したテキストの中で、イギリスとイタリアの映画に関するものを収録した本です。
似たようなスタイルの本に『イタリア映画を読む―リアリズムとロマネスクの饗宴』がありますが、それと比べると扱っている作品数も少なく、また著者の好き嫌いが文章に色濃く出ているので、社交辞令や客観的評価を省いた生々しさがあります。
また、作品/監督によっては、海外のインタビューの翻訳が引用されていたりするので、”裏話好き”の好奇心を満たしてくれる1冊でもあります。
取り上げられているイタリア映画は以下のとおり。
ローマの休日ひとり歩き
(佐藤 幸三 著 ・ 平凡社)
タイトルや表紙に「ローマの休日」が使われていますが、映画関連の部分を除いても、短期間の滞在で効率よくローマを見てまわるのに役立つ1冊です。通常のガイドブックだと「○○地区」と地区ごとに見どころを紹介するようなスタイルのものが多いですが、これは地下鉄とバスを利用して、自分の足でローマを回ることを想定して書かれているので、各名所が最寄のバス停ごと・駅ごとにまとめられています。
また、「ローマの休日」のロケ地には"オードリー"マーク付。CinemaItaliaの「ローマの休日」ロケ地情報は主にこの本を参考にしています。(私が見た限りでは、この本が一番詳しいです。)本来はガイドブックなので、それぞれのロケ地へのアクセス情報もあり、ロケ地巡りをしたい方にはおすすめです。
写真も多いので、各名所の解説を読みながら、ローマ散歩気分に浸れる1冊。(ただし、1999年発行なので、美術館の開館時間等は、最新情報を他で確認する必要があります。)
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→ イタリア映画の本
イタリア映画の監督たち―ヴィスコンティからベルトルッチ
(梶原 和男 編 ・ 芳賀書店)
戦後から1983年(本書の発行年)にかけて、ヴィスコンティからベルトルッチまでイタリア映画の監督22人を取り上げて解説した本です。執筆者の中には字幕翻訳で知られる吉岡芳子さんの名前も。
取り上げられている監督は、ロッセリーニ、フェリーニ、ズルリーニ、コメンチーニ、ヤコペッティ、レオーネ、タヴィアーニ、ベロッキオと多岐に渡ります。ただし、作品に関する詳細なデータ・解説はなく、それぞれの監督についても1、2ページで概観を述べているだけ。解説の文章よりも各作品の写真にページ数が割かれている(監督により5~10ページ)ので、「イタリア映画のアルバム」「写真で楽しむイタリア映画史」といったところ。
巻末の「イタリア映画監督名鑑」は簡潔ながら約320人を網羅しており、情報の薄い監督について調べるときの一助となります。
→ イタリア映画の本
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現在、絶版になっているので、入手したいと思っている方は、まめにマーケットプレイスや楽天フリマ、e BOOK-OFFなどをチェックされることをお勧めします。
ヨーロッパ ニューシネマ名作全史 1・2・3
(田山力哉 著 社会思想社)
イタリアを舞台としたヨーロッパ映画について知りたいときに重宝する本です。イタリア・フランスについては「映画100年STORYまるかじり」などでもカバーできますが、それ以外のヨーロッパ映画となると、網羅的な本があまりありません。また、あくまでもイタリアメインの私としては、イタリア以外が主たるテーマの高価な書籍には手を出したくない(笑)この『ヨーロッパ ニューシネマ名作全史1・2・3』 は文庫ながら、取り上げている作品の簡単なストーリー、見どころ、作品にまつわるエピソードが収められていて、イタリアロケのヨーロッパ映画を探すのに、うってつけなのです。
→ イタリア映画の本
イタリア映画を読む―リアリズムとロマネスクの饗宴
(柳沢一博 著 ・ フィルムアート社)
前述の「映画100年STORYまるかじり」と同じ著者。こちらでは、1945年の「無防備都市」から1999年の「海の上のピアニスト」までをカバー。といっても、映画関連の雑誌や、公開時のパンフレット、LDのライナーなどとして書かれた作品評を集めたもの。だから、それぞれの映画製作の背景や、当時の評判が織り込まれた作品評で、作品のあらすじ的な部分は最小限に留められています。作品周辺を深く知りたい時(特にネット普及以前の作品について)に、役立ちます。私のような"裏話好き"にはかかせない1冊。
後半の映画監督評は、ヴィスコンティ、ロッセリーニという巨匠にとどまらず、取り上げられることの少ない、カヴァーニやアヴァーティなどについても書かれているので、興味深いです。![]()
→ イタリア映画の本
読まずにわかる!シェイクスピア
(根村 かやの、加藤 孝幸 著 ・ アスペクト)
サブタイトルに"「おお、ロミオ!」しか知らないあなたのための入門ガイド"とあるとおり、シェイクスピア初心者向けのガイド。イタリアを舞台にしたシェイクスピア作品は、「ロミオとジュリエット」を始めとして数々ありますから、シェイクスピア作品を映画化したイタリア映画・イタリアロケ映画もいくつもあるわけですが、主たる興味がイタリアである場合、その原作を読破する気力はない(苦笑)。でも、原作についても興味がある、という程度の知識欲を満たすのに最適です。
とはいえ、やわらかい文章で書かれた作品解説、登場人物の相関図、キーワードの解説に加え、戯曲として書かれたシェイクスピアはまず映像で見るべし、とばかりに、映画化された作品も丁寧に紹介されているのはありがたい。
巻末には、日本人俳優でのキャスティングアイデアをテーマにした座談会が収録されていて、たとえば「から騒ぎ」のドン・ペドロに小暮閣下を持ってきちゃったりしているんです。
ドン・ペドローはケネス・ブラナーの映画ではデンゼル・ワシントンが演じた役なのに、ここでは白塗りなんですね。
→ イタリア映画の本
イタリア・都市の歩き方
(田中千世子 著・講談社現代新書)
イタリアの都市を舞台にした映画作品に絡めて、各都市を紹介しています。取り上げられているのは、フィレンツェとトスカーナ、ヴェネツィア、ミラノと北部都市、ナポリ、シチリア、ローマ。イタリア映画に限らず、イタリアロケの作品も含めて紹介しているので、CinemaItaliaのためにあるのではないか(笑)と思ったほどの1冊。
都市のガイドとしてはもちろん、各都市・各作品に関するエピソードが随所に織り込まれているので、エッセイとしてもおもしろい。巻末には、取り上げられている作品の情報が都市別に整理されているので、使いやすいです。
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→ イタリア映画の本
映画100年STORYまるかじり (イタリア篇)
(柳沢一博 著 ・ 朝日新聞社)
日本未公開作品も含め、イタリア映画210本を紹介しているまさに"まるかじり"の1冊。1912年のサイレント映画「クオ・ヴァジス」に始まって、1994年の「親愛なる日記」までが網羅されています。各作品の紹介ページは、簡単な説明、詳細なストーリー、俳優などの基本情報と写真から構成されており、巻末にイタリア映画年表と原語表記つきのイタリア映画作品名・人名索引も付いているので便利。筆者の作品に対する感想や批評はなく客観的な内容ですが、作品のストーリーが書かれている本はほとんどないので、貴重な1冊です。CinemaItaliaでも"復習用"資料として愛用しています。
気をつけなければならないのは、ストーリーが結末まで書かれていることと、94年の作品は刊行時点で未公開であったため、タイトルが公開時のタイトルと異なっていること(「アパッショナート」は「皮膚なしで」というように、直訳のタイトルがつけられている)。
同様にフランス篇・アメリカ篇も刊行されているけれど、内容が一番充実しているのは、このイタリア篇。
→ イタリア映画の本
※ CinemaItaliaで参考にしている書籍について、内容等は今までサイト内で紹介していなかったので、少しずつ紹介していきたいと思います。書きためてトピック ~dalla a alla zの1ページにする予定(^^)