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08/05/09

イタリア映画祭2009閉幕

cinemaitaliano2009


さて、今年のイタリア映画祭も終わりました。今年は、チケットの種類が1回券のみになってしまったこともあって、結局12本中7本観ただけで終わりました。鑑賞したのは次の7本(+短編1本)。


・よせよせ、ジョニー Lascia perdere, Johnny!
・短編 ミケランジェロのまなざし Lo sguardo di Michelangelo
・プッチーニと娘 Puccini e la fanciulla
・私を撮って Riprendimi
・イル・ディーヴォ Il divo
・見わたすかぎり人生 Tutta la vita davanti
・運命に逆らったシチリアの少女 La siciliana ribelle
・やればできるさ Si puo fare


イタリア以外の国が舞台となっている作品、今後一般公開される可能性の高いプレミア上映作品などを除外して、消去法で選んだ7本です。(消去法になっちゃったのは、お気に入りの監督も俳優も、今回の12本に入っていなかったから。製作・出演サイクルの関係か、本国での人気度が変化しているのか)

とりあえず、鑑賞した作品をそれぞれ数行でレビュー。

◆よせよせ、ジョニー Lascia perdere, Johnny!
ちょっと期待していたベンティヴォッリョ監督作。でも、タイトルから予想していた脱力系より、さらに脱力した感じで、ヤマもオチもなく、伏線が回収されていないような。70年代の設定も意味があるのかわからない。兵役免除の手続きが間に合ったのか、気になるところだけど、細部にこだわるのではなく、全編を通してshow must go onというのがテーマだったのかも。

◆短編 ミケランジェロのまなざし Lo sguardo di Michelangelo
舐めるような視線、吟味するように大理石のドレープの襞に触れる手。ただそれだけなのに、なんだか官能的なのは、アントニオーニだから?巨匠のスクリーンテストを垣間見たような不思議な感覚。

◆プッチーニと娘 Puccini e la fanciulla
ことばはモノローグ部分だけ、BGMはピアノ曲だけ(『西部の娘』のスコア)、という作品。カラーだし、音もあるのだけれど、昔のサイレント映画を観ているような感覚になる作品。

◆私を撮って Riprendimi
自主制作のドキュメンタリー映画撮影を追った映画。非正規雇用の不安定さを訴えるという、当初の予定から徐々に逸れていってしまうのは滑稽。どこまでがフィクションで、どこからが現実なのか、曖昧な境界線が魅力。でも、結末はちょっと安易。

◆イル・ディーヴォ Il divo
アンドレオッティの人物・経歴や、当時のイタリアの政治背景を知っていれば、おそらく面白いのだろうと思う。映像・音楽はスタイリッシュでかっこいい。予備知識を入れてから観ればよかったと後悔。

◆見わたすかぎり人生 Tutta la vita davanti
優等生だったマルタの不本意な就職先は、ある種異様な光景。組合の集会で、「パートタイムのマルタです」と自己紹介を繰り返す悲哀。苦境の時に手を差しのべてくれたのは、ビジネスと割り切って接することができなかった老女・フランカ。ラスト・シーンは、順風満帆ではないけれど、暖かい気持ちになる。

◆運命に逆らったシチリアの少女 La siciliana ribelle
実在の少女とボルセリーノ判事がモデルの、実話に基づいたフィクション。『ペッピーノの百歩』と同じように、事実が物語ることの力強さを感じる作品。『ニュー・シネマ・パラダイス』のロケ地で知られるパラッツォ・アドリアーノの広場が登場したのは、びっくり。その噴水の前で、白いドレスを赤く染め、少女が助けを求めるシーンは印象的。

◆やればできるさ Si puo fare
イタリア版、そして80年代版の『カッコーの巣の上で』。でも、けして『カッコー…』に見劣りすることはなく、むしろ個人的にはこちらの結末の方が好き。終盤の事件の後、状況が2転3転していくのが爽快。この作品も、実際の精神病患者たちの話を元にしているのだそう。


それぞれ、関連サイトの情報などを添えた、もう少し詳細なレビューは追い追いアップする予定(と書きつつ、有言不実行になることも少なくはないんだけどsweat01)。

鑑賞した作品の中で、ベスト3を選ぶなら、
1 やればできるさ
2 見わたすかぎり人生
3 運命に逆らったシチリアの少女


「イル・ディーヴォ」は、多分、良い作品だろうとは思うのだけれど、如何せん、予備知識なしで観てしまったのが悪かったと思います。公式カタログなり、作品の冒頭なりに、詳細な解説があれば評価も変わったかもしれません。

ともあれ、今年出会った作品が、1本でも多く一般公開され、DVD発売されることを願っています。


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