イタリア映画祭閉幕

Fellini's Book of Dreams恒例のイタリア映画祭も無事終了。お疲れさまでした > 皆々様。 今年は、長編12本のうち特別上映の2本を除いて10本と、短編4本を鑑賞。

全体的な感想は、突出した作品はないけれど、それぞれの作品は良質で、どの作品も見ごたえがあったように思います。また、今回は、表層のストーリーやモチーフと、実質的なテーマが違っている(あるいは、複数盛り込まれている)作品が何本かあり、観る前の予想を軽く裏切られたりもしました。期待していたのと、ちょっと違うなあという思い。それでも、おもしろくないわけではなく、むしろ、どれも甲乙つけがたいおもしろさでした。

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『湖のほとりで』 La ragazza del lago

小さな村で起こった殺人事件の話ということで、ミステリー作品かと期待していましたが、謎解きの楽しさを味わうようなつくりの作品ではありませんでした。

事件は意外にもあっさりと解決し、アンナの抱えていた苦悩も、限られた時間の中でとった行動も、諦念の理由も、掘り下げられることなく終わります。

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『対角に土星』 Saturno contro

タイトルから想像したように、"試練を乗り換えた後の安定"が、テーマ。加えて、星占いマニアの女性がタイトルのフレーズを口にします。

夫婦や同性愛者のカップルに新しい友人を加えて9人のグループ。集まってディナーをしたり、一緒に禁煙のセミナーを受けたり、時には旅行したり。会話の端々から、そのうちの何人かは10~20年ほどの長い付き合いであることが伺えます。

仲が良くても長い付き合いの間には、本音を出さなくなっていたり、信頼しあっているはずなのに隠し事したり。そんなお互いの変化が、2つの出来事をきっかけに露呈してしまい、ある者はうろたえ、ある者は逃げ出そうとし、ある者は自分の気持ちをぶつけ、9人の関係は破綻しそうになるのですが……。

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イタリア映画祭開幕

イタリア映画祭開幕
恒例のイタリア映画祭が始まりました。私もさっそく、昨日、1本目を観てきました。

今年も私はパスポートで参加なんですが、今年は常連さんたちからパスポートが取れなかったという声を聞きます。やはり、200→50枚は、減らし過ぎじゃないかと。

ただ、全席指定になったことで、入場はすごく楽になりました。席も見やすい位置だったのでよかった。

画像は、今年のカタログとパスポート。

『まなざしの長さをはかって』のヴァレンティーナ・ロドヴィーニですが、なんとなく、ジョヴァンナ・メッゾジョルノに似てると思うのは、私だけ?

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[鑑賞前メモ] 考えてもムダさ

考えてもムダさ/Non pensarci

30代なかば、しかも成功は過去のものになってしまったパンクバンドのギタリストが主人公、というだけで、なんだかちょっとユルユルな感じ。気になる作品です。

主人公・ステファノは、人生を見つめなおそうと実家に帰るのですが、父も母も兄妹も、それぞれ問題を抱えていて、ステファノはその問題に巻き込まれていくようです。

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[鑑賞前メモ] 日々と雲行き

日々と雲行き/Giorni e nuvole

マッツァクラーティとは反対に、なんとなく苦手意識を感じているのがソルディーニ作品。一般公開された『ベニスで恋して』、『風の痛み』そして映画祭で上映された『アガタと嵐』。ストーリー展開などは、おもしろいし、リーチャ・マリエッタなどは本当に魅力的で、好きなんですが、どの作品も「そういう結末なの?」と、結末に今ひとつ納得がいかないんです。

ソルディーニ作品とは、相性悪いかも。

ただ、本作は、マルゲリータ・ブイとアントニオ・アルバネーゼという芸達者2人がメインなのと、彼らの出演作は、どれも好みの作品だということもあって、今までの傾向を裏切ってくれるんじゃないかとほんのり期待。

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[鑑賞前メモ] まなざしの長さをはかって

まなざしの長さをはかって/La giusta distanza

過去の映画祭で4作を上映しているマッツァクラーティの新作。割と好きな監督さんなんですけれど、4作観てみて、当たり外れがあるなあというのが正直な感想。当たり外れというと御幣があるかもしれませんが、あくまでも、私の”好み”を基準に判断すると、という意味での当たり外れ。作品の良し悪しを言っているわけではありません。

『聖アントニオと盗人たち』や『虎をめぐる冒険』は、力の抜け具合が絶妙で、おもしろくて、「次回作が楽しみ!」と思える作品だったのに対し、『ダヴィデの夏』や『愛はふたたび』は、題材そのものに魅力がなかったり、力が入りすぎてスベッているような感じだったり。

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来日ゲスト追加・2

イタリア映画祭の来日ゲストがさらに1名追加です。 → 公式サイト

アルバ・ロルヴァケル:『日々と雲行き』出演

「主人公の中年夫婦の一人娘役」ということなので、アントニオ・アルバネーゼとマルゲリータ・ブイが演じる夫婦の娘役ということですね。

ロルヴァケルを加えた来日ゲストは、以下のとおり。

ジャンニ・ザナージ:『考えてもムダさ』監督
ヴァレリオ・マスタンドレア:『考えてもムダさ』主演
アンドレア・モライヨーリ:『湖のほとりで』監督
フェルザン・オズペテク:『対角に土星』監督
フランチェスカ・アルキブージ:『いつか翔べるように』監督
ヴァレンティーナ・ロドヴィーニ:『まなざしの長さをはかって』主演
アルバ・ロルヴァケル:『日々と雲行き』出演
Francesca Cima:『湖のほとりで』製作 (『家族の友人』、『愛の果てへの旅』製作)
Rita Rognoni:『考えてもムダさ』製作


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[鑑賞前メモ] 湖のほとりで

湖のほとりで/La ragazza del lago

モレッティ作品の助監督を務めたこともあるアンドレア・モライヨーリの長編第1作、ということで、作品の良し悪しは未知数なんですが、CinemaItaliaの掲示板の方に、イタリア語の先生のお勧め作品という情報を頂きましたので、期待できるかなあと、思っているところです。

ノルウェーの作家のミステリー作品を原作としているということで、イタリア映画祭では、あまりお目にかからないジャンルなので、その点でも楽しみにしています。


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[鑑賞前メモ] いつか翔べるように

いつか翔べるように/Lezioni di volo

アルキブージ監督の新作。この監督、『かぼちゃ大王』と『黄昏に瞳やさしく』『明日、陽はふたたび』と、日本で公開された作品もあり、映画祭も『目をつむって(Con gli occhi chiusi)』に続いて2作目と、イタリア映画祭で上映される作品の監督としては、一般公開作が多い方に入るかな。人物や人間関係の描写が丁寧で、個人的にも好きな監督のひとりです。

本作は、ポッロ(チキン)とカリーというちょっと風変わりなニックネームが付いている2人の男の子がメイン。チキン&カリーで、2人は仲良しなわけですね。このあたりの設定、『明日、陽はふたたび』のヴァーレとティーナみたい。

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[鑑賞前メモ] 副王家の血筋

副王家の血筋/I vicere

すでにイタリアでこの作品をご覧になった方から、お勧めのコメントをいただいていたこともあり、今回の映画祭で一番気になっている作品は、これ。

そもそも、「『副王』とは何ぞや?」な状態なわけなんですけども、調べてみると、「君主の代理人として植民地や属州を統治する役職」ということで、役割としては「総督」に近い。スペイン支配下にあったころのシチリアで、副王を務めた者の末裔が、この映画での中心となっているようです。

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来日ゲスト追加

イタリア映画祭の来日ゲスト1名が追加で発表されていました。 → 公式サイト

ヴァレンティーナ・ロドヴィーニ:『まなざしの長さをはかって』主演

また、プロデューサーで来日予定の方の名前も発表されています。

Francesca Cima:『湖のほとりで』製作 (『家族の友人』、『愛の果てへの旅』製作)
Rita Rognoni:『考えてもムダさ』製作
ソース:Filmitalia:Festival of Italian Cinema in Tokyo, 8th Edition



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[鑑賞前メモ] 対角に土星

対角に土星/Saturno contro

来日が予定されているフェルザン・オズペテク監督の作品。

なにやら占星術の用語のようなタイトルの本作。前作『聖なる心』は、今までの一連の作品とはテイストが違っていて戸惑いましたが、今回は、ステファノ・アッコルシ、マルゲリータ・ブイなど『無邪気な妖精たち』にも出演しているメンバーも含めて、40代前後(いわゆるAround 40?)の男女の群像劇。

20代、30代の頃とは、環境も人間関係も変化したあと、お互いがお互いに対してどのような感情を抱き、どのように接していくのか。

40代あたりの変化って、20代前後のそれと比べて、あんまりドラマチックでもロマンチックでもないだろうし、それどころか、重いものも増えてくるわけだから、単純にそれを盛り込んだところで、映画としてはあまり魅力的には思えない。そこを、オズペテク監督はどう料理するのか、観てみたい。ただ、期待値は低め。

お気に入りの、アッコルシやマルゲリータ・ブイに心惹かれ、セッラ・イルマズの存在感に少しポイントを付けた程度です。

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[鑑賞前メモ] ひばり農園

ひばり農園/La masseria delle allodole

イタリア映画祭登場3作目となるタヴィアーニ兄弟の新作。2005年のエントリでふれた作品が、いよいよ上映されます。前2作(『笑う男』、『復活』)が、ピランデッロ、トルストイと文学作品の映画化でしたが、本作もアントニア・アルスラン作品を原作としています。とはいえ、ドキュメンタリーのような題材なので、前2作とは異なるテイストなのではないかと思います。

テーマは、アルメニア人大虐殺をイタリアで暮らすアルメニア移民の視点から語るというもので、重そうなテーマではありますが、それをタヴィアーニ兄弟がどう映像化するのか、興味があります。

余裕があれば、バックグラウンドとなっている「1915年のアルメニア人大虐殺」について、観る前に予備知識を入れておいたほうがいいかもしれません。

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来日ゲスト決定

B000OLG5D6イタリア映画祭の来日ゲストが決定したそうです。公式サイトによると、プロデューサーやセールス会社などを含めると総勢20名ほどになるとのことですが、そのうち、監督・俳優については名前が発表されています。

ジャンニ・ザナージ:『考えてもムダさ』監督
ヴァレリオ・マスタンドレア:『考えてもムダさ』主演
アンドレア・モライヨーリ:『湖のほとりで』監督
フェルザン・オズペテク:『対角に土星』監督
フランチェスカ・アルキブージ:『いつか翔べるように』監督
アルキブージは、確か、第1回のイタリア映画祭でもゲストとして来日していたように記憶しています。今回は2回目になりますね。そして、映画祭常連のオズペテク監督も来日予定。講演会/舞台挨拶で、どんな話が聞けるか楽しみです。



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チケットプレゼント

Beyond the Latin Lover: Marcello Mastroianni, Masculinity, and Italian Cinemaシネフィル・イマジカでイタリア映画祭のチケットプレゼントがあります。

イタリア映画祭2008に計44組88名様をご招待

上映される作品の枠ごとに、各2組ずつという形でのご招待です。自分で希望の枠を選ぶようになっているので、枠によって競争率に差が出そうですね。平日に時間が自由になる方などは、狙い目かも。

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パスポート発券

ticket

発券してきました。無事にパスポートが確保できて一安心です。で、これは引換券なので、映画祭当日に実際のパスポートに引き換えるんですが、今年はどの作品の画像が使用されるんでしょうね?パンフの表紙と同じ作品の画像が使われるんだと思いますが、それが、つまるところ、イチオシの作品だと思うので、何が選ばれているのか、ちょっと気になります。

今年はすでにパスポートも5作品券も販売終了。販売数が少ないのが原因でしょうかね、やっぱり。1作品券は、まだ販売中のようです。 >> チケットぴあ



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パスポートを予約

passport


例によって例のごとく、今年もイタリア映画祭のパスポートを予約。といっても、プレリザーブなので、申し込み数が多い場合は抽選になるんですよねー。昨年までとは販売数が違うので、どうなることやら。

写真は、昨年までのパスポート。チケットぴあで購入したチケットを、当日の会場受付でこのパスポートに交換してもらいます。


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映画祭のチラシ

映画祭のチラシ

朝日からイタリア映画祭のチラシが届きました〜

毎年、チラシのタイムテーブルを見ながら、スケジュールを組んでいます。

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イタリア映画祭2008-公式サイトオープン

B000NI3GN2イタリア映画祭、今年の公式サイトもオープンしましたね。さっそく、チェックしてきました。

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イタリア映画祭2008

4152087048今年のイタリア映画祭の予定が発表されました! 公式サイトの方はまだのようですが、CINEMA TOPICS ONLINEに上映作品がリストアップされています(右の画像は、タヴィアーニ作品の原作本)。

《上映作品》
A. 潮風に吹かれて
B. いつか翔べるように
C. 百本の釘
D. ひばり農園
E. 対角に土星
F. 考えてもムダさ
G. 湖のほとりで
H. 日々と雲行き
I. まなざしの長さをはかって
J. 副王家の血筋
<プレミア上映>
X.カラヴァッジョ
Y.8 1/2

この他に、短編が4作品あるようです。


発表されているタイトルは、邦題のみでしたので、以下に、原題とIMDbなどへのリンクを記載しておきます。リンク先のCinecitta.newsには、作品の画像や、トレイラーへのリンクがあります。

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