« イタリア映画祭開幕 | Principale | 『湖のほとりで』 La ragazza del lago »

03/05/08

『対角に土星』 Saturno contro

タイトルから想像したように、"試練を乗り換えた後の安定"が、テーマ。加えて、星占いマニアの女性がタイトルのフレーズを口にします。

夫婦や同性愛者のカップルに新しい友人を加えて9人のグループ。集まってディナーをしたり、一緒に禁煙のセミナーを受けたり、時には旅行したり。会話の端々から、そのうちの何人かは10~20年ほどの長い付き合いであることが伺えます。

仲が良くても長い付き合いの間には、本音を出さなくなっていたり、信頼しあっているはずなのに隠し事したり。そんなお互いの変化が、2つの出来事をきっかけに露呈してしまい、ある者はうろたえ、ある者は逃げ出そうとし、ある者は自分の気持ちをぶつけ、9人の関係は破綻しそうになるのですが……。

ここで取り上げられる問題は、浮気、嫉妬、薬物中毒、親しい人の死、親しい人が同性愛者であることへの理解など。ドラマチックでもロマンチックでもないけれど、それは言い換えれば普遍的だということなのかもしれないし、共感する人も多いのかもしれません。(日本の40代にすべてが当てはまるとは思えませんが)

ラスト、すべてが解決したわけではないけれど、互いの関係が元の状態に近づいていくことを象徴していて、他愛ないことなのに素敵なシーンでした。


ただ、率直にいうと、『無邪気な妖精たち』を観ていなければ、もっと楽しめたし、もっと評価が上がったかもしれません。いろいろなモチーフが『無邪気な妖精たち』と重なりすぎている上、『無邪気~』の方がインパクトのあるモチーフの並べ方をしているので、如何せん、『対角に土星』は見劣りがします。

ところで、ロレンツォ(ルカ・アルジェンテロ)が銀行でアントニオ(ステファノ・アッコルシ)に依頼していたことって、その後何も触れられていませんでしたよね?何かの伏線かと思ったのですが、特になにもなく。他にも、子どもたちのやり取りとかも、何か後に繋がるのかと、気になってしまいました。

ダヴィデ役のピエルフランチェスコ・ファヴィーノって、『題名のない子守唄』で、ドナート・アダケル(テア・アダケルの父親)を演じた俳優なんですねー。気がつきませんでした。

→ 鑑賞前メモ 対角に土星


監督:フェルザン・オズペテク
出演:ダヴィデ(ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ)、アンジェリエカ(マルゲリータ・ブイ)、アントニオ(ステファノ・アッコルシ
ロケ地:ローマ

IMDb
cinecitta.news
公式サイト
公式サイト(スペイン語)
フェルザン・オズペテク 公式サイト


イタリア版DVD

サントラ:

B000NI3GN2Saturno Contro Ost
Various
Sony

by G-Tools



ブックマークに追加する

|

« イタリア映画祭開幕 | Principale | 『湖のほとりで』 La ragazza del lago »

「イタリア映画-作品」カテゴリの記事

イタリア映画祭2008」カテゴリの記事

Commenti

Scrivi un commento



(Non visualizzato con i commenti.)


I commenti sono moderati e non appariranno su questo weblog fino a quando l'autore non li avrà  approvati.



TrackBack

URL per il TrackBack a questo post:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/45028/41072616

Di seguito i weblog con link a 『対角に土星』 Saturno contro:

« イタリア映画祭開幕 | Principale | 『湖のほとりで』 La ragazza del lago »