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27/12/05

スクリーンの向こう側・第5回:『オンリー・ユー』(前編)

B000002AO0シチリアからスタートして徐々に北上しようという予定で、前回はようやく本土上陸、バジリカータを舞台とした『ぼくは怖くない』をご紹介しました。さて、次は何にしよう?

当初の予定では、プーリアが舞台の『血の記憶』にしようかと考えていました。この地方の方言はギリシャ語の影響が大きく、他の地方の人には難解なため、イタリア国内での公開時にイタリア語字幕が付いたという、いわくつきの作品です。

この作品は、第1回のイタリア映画祭で上映され、その後一般公開もされているのですが、日本どころか欧米でもソフトの入手が難しいようなのです(私が確認した限りでは販売されていませんでした)。せっかくご紹介しても、今後見られる可能性がかなり低いのではないかと判断し、別の作品をご紹介させていただくことにしました。

では、次なる舞台は……メルフィからぐぐっと北上してカンパーニア州はポジターノまで飛んでいくことにしました。ポジターノといえば、昨年公開されたダイアン・レイン主演の『トスカーナの休日』でも、甘いルックスのイタリア男が住んでいる海沿いの街として、登場していましたね。でも、今回は別の作品、『オンリー・ユー』をご紹介したいと思います。

『オンリー・ユー』は、アメリカ製作のラブ・コメディで、マリサ・トメイ演じるフェイスが、”運命の人”デイモン・ブラッドリーを追って、アメリカからイタリアへと飛び、イタリア各地を巡るロード・ムービーです。

幼い頃の占いで、「あなたの結婚相手の名はデイモン・ブラッドリー」と告げられたフェイスは、結婚を控えてウエディングドレスの試着をしているときに、デイモン・ブラッドリーと名乗る男性からの電話を受けます。

「彼こそが本当の結婚相手、運命の人に違いない。」

と思い込むフェイスは、ヴェネツィアへ行ったという彼の後を、友人と一緒に追いかけます。ところが、ヴェネツィアでは一足違いで会えず、次のローマでは躊躇しているうちに見失ってしまい、ローマを離れた彼の後を追ってひたすら車をとばすことに。行き先は、リゾート地・ポジターノです。

名前しか知らない相手に恋をして、一途に追いかけるというストーリーは、「アリエナイ!」と言いたくなるぐらいですし、偶然が重なる展開もドタバタとしているのですが、そのあり得なさを補って余りあるイタリア各地の風景は、本当に素敵です。波の向こうに浮かぶヴェネツィア、トスカーナの田舎道、『ローマの休日』になぞらえて巡るローマ……いつのまにか--マリサ・トメイのキュートさも手伝って--「アリエナイ!」と言ったことなど忘れて、フェイスの恋を応援してしまっている自分に気が付いたりします。

車は眼下に海を臨む道を走り、このロード・ムービーのイタリア最後の地となるポジターノに到着します。ホテルはレ・シレヌーセ。友人のケイトが「有名人が泊まるホテルだわ」と、つぶやきます。

後編に続く)
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