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11/09/05

スクリーンの向こう側・第4回:『ぼくは怖くない』(後編)

前編から続く)


「囚われているフィリッポは助けたい。」
「貧しい村の大人の事情は、わからないわけでもない。」
「良いか悪いかと問われれば、大人たちの行動は悪いこと。」
「でも大好きな両親も関わっているとしたら、どうしたらいい?」

ミケーレは、どんな答えをみつけるのでしょう。

痛みを知ったミケーレとフィリッポが手を差し伸べあうとき、ふたりは大人にはない強さ、「怖くない」と言える強さを手にしたのかもしれません。

ストーリーは、子どもから大人へと一歩踏み出していく時期の少年たちを描くと同時に、イタリアが抱える南北の格差が生み出した社会の歪みにも焦点があてられています。そして、のどかな風景からは想像もつかない~でも、イタリアでなら実際にこんなことがあってもおかしくないと思わせるような~結末は、心にズシンとくる重いものですが、見終わった後にはある種の爽快感が残ります。それはきっと、ミケーレやフィリッポぐらいの年頃には、自分の中にも確かにあったもの、大人になるにつれて手放してきたものを、懐かしく思い出すせいなのでしょう。

広大な黄金色の麦畑。しかも虫の羽音が聞こえてくると、その場にいるような臨場感です。DVD、レンタルビデオ等もありますが、機会があれば、ぜひ大きなスクリーンで鑑賞してほしいと思います。1m30cmの高さ(=ミケーレと同じ視点)で観る南イタリアの「壮大でダークなフェアリーテイル」を。

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ぼくは怖くない/ Io non ho paura

製作 / 2003 イタリア
監督 / ガブリエーレ・サルヴァトレス
キャスト / ミケーレ(ジュゼッペ・クリスティアーノ)、フィリッポ:穴の中の少年(マッティーア・ディ・ピエッロ)
原作 / ニコロ・アンマニーティ 『ぼくは怖くない
                 『Io Non Ho Paura(イタリア語)

ぼくは怖くないぼくは怖くない
ジュゼッペ・クリスティアーノ ガブリエーレ・サルヴァトーレス マッティーア・ディ・ピエッロ

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今回Vite Italiaの高岡さんから、この作品に合わせて紹介されたワインは、イタリアが世界に誇る名赤ワイン「アリアニコ・デル・ヴルトゥレDOC」です。

「アリアニコ・デル・ヴルトゥレDOC」は、『ぼくは怖くない』が撮影されたメルフィで生産されているワイン。このワインを生産しているワイナリー「テヌータ・レ・クエルチェ」では、北部出身の醸造チームが、南部の土壌で最高級のワインを生み出していま。

つまり、『ぼくは怖くない』で描かれた南北格差が反映されたかのようなワインなのです。

ワインの味わいなど詳細については2005/9/8のメルマガをご覧くださいね。

アリアニコ・デル・ヴルトゥーレ サッソ 2000 テヌータ・レ・クエルチェ

アリアニコ・デル・ヴルトゥレ


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