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03/07/04

童話は残酷か? 残酷な童話はいけないのか?

こどものころ読んでもらったグリムやアンデルセンなどの童話のストーリーと最近のそれは違うらしい。

例えば「3匹の子ブタ」。

わらの家はオオカミに吹き飛ばされ、木の家も吹き飛ばされ、それぞれの家にいたブタはオオカミに食べられてしまう。オオカミは最後に末っ子のレンガの家にくるが、吹き飛ばせず、煙突から入ったところ、煙突の下に用意されていた鍋に落ち、子ブタに食べられてしまうというのが大筋だ。ところが、食べられてしまうのは、「かわいそうだから」「残酷だから」という理由で、家を吹き飛ばされたブタたちは弟ブタのところに身を寄せ、オオカミは鍋に落ちて「あっちっち!」と言って逃げていく、というふうに書き換えられているらしいのだ。「赤頭巾ちゃん」然り。おばあちゃんはオオカミに気づいて部屋の隅に隠れているので、オオカミに食べられてしまうことはない。(*)

語り継がれている童話には、その話を通して、昔の人が次の世代の人に伝えようとしていたことが多少なりとも含まれているからこそ、現代まで残っているのだと思う。その本質の部分には触れず、表層だけを捉えて改変していくのは意味のあることなのか。

同じように、「差別的だから」という理由で発禁となった童話もある。すごい勢いでぐるぐると走ったトラが融けてバターになってしまうあのお話だ。

ところが、私たちが読んだ童話でさえ、すでに手が入ったものなのだという。さらに言えば、口承の童話を収集したグリムでさえ、好ましくないと判断した部分は書き換えを行っている。白雪姫に毒りんごを食べさせようとしたのは、元の話では継母ではなく実母だったそうだし、シンデレラの継母は最後には真っ赤に焼けた鉄の靴をはかされて躍らされたのだそうだ。

改変は今に始まったことではないと言ってしまえばそれまでだけれど……。

* 記憶を頼りに書いていますので、実際の絵本と違っているかもしれません。

※ CinemaItalia に 2001/02/18 に掲載した記事の再掲です。

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